ナイジェリア中央銀行、eナイラCBDCを擁護

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ナイジェリア中央銀行、eナイラCBDCを擁護

ナイジェリア中央銀行、eナイラCBDCを擁護

ナイジェリア中央銀行は昨日、中央銀行デジタル通貨(CBDC)に対する自信を改めて表明する声明を発表した。この声明は、eナイラCBDCがナイジェリアの金融の安定性を脅かすという主張に対処するものである。

こちらもご参照ください → CBDCとは:今知っておくべき中央銀行デジタル通貨の8+の事

ナイジェリア中央銀行は先月、CBDCを採用することの財務的な意味を詳述した300ページの本を出版した。この本では、CBDCが預金負債に及ぼす潜在的な影響、規制上の懸念、社会福祉、国民感情など、さまざまなトピックが取り上げられている。

今回の発表は、eナイラの導入がナイジェリアの金融の安定性を著しく損なうとするフェイクニュースが、従来のメディアやソーシャル・メディアのプラットフォームで流布される中で行われた。同銀行は、著者が暗号通貨の使用に関する誤った懸念に基づいてこれらの記事を書いたことを示唆した。

特に突飛な話もあったが、eナイラが金融の安定性に影響を与えるという根底にある感情に根拠がないわけではない。CBDC口座が従来の銀行預金の代わりになり、商業銀行の重要性が損なわれる可能性がある。そうなれば中央集権化が進み、金融の安定性に重大な影響を与えることになる。多くの中央銀行がCBDCの保有制限を計画しているのはそのためだ。繰り返しになるが、このトピックはナイジェリア中央銀行の300ページに及ぶ著書で取り上げられている。

これらの問題は、eナイラの大量導入にもかかっている。これまでのところ、IMFは遅々として進まない進捗状況を報告し、ナイジェリア中央銀行は政府援助プログラム、加盟店決済システム、より良い送金為替レートを利用して、より広い普及を促すべきだと提言している。

ナイジェリアはアフリカで初めてCBDCを導入した国であり、eナイラの成功はアフリカ大陸全体におけるCBDCの導入と設計の先例となる可能性がある。ナイジェリア中央銀行は現在、eナイラをより使いやすくし、政府の援助支出の効率を高めることができるプログラム機能を模索している。

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