中国、CBDCと香港の決済システムとの相互接続を開始
中国のデジタル人民元CBDC(中央銀行デジタル通貨)が香港の決済システムと相互接続された。この機能により、中国本土に来る観光客はデジタル人民元の財布を購入し、トップアップすることができるようになる。この最新機能は、9月23日から10月8日まで中国で開催された第19回アジア競技大会でテストされたばかりである。
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中国が発表した新しい相互接続は、CBDCを香港金融管理局の高速決済システム(FPS)とリンクさせる。人民日報によると、新システムは「よりコントロールしやすい」。さらに、取引リンクが短くなり、手数料も安くなる。
第19回アジア競技大会の期間中、選手たちはデジタル人民元ウォレットをダウンロードし、人民元をチャージし、さまざまな買い物に使用したと報じられている。報道によると、選手たちはアジア競技大会村のアシスタントの指導の下、新システムを使用した。アジア競技大会村は、大会期間中に選手たちが宿泊するエリアである。
選手たちによると、中国のCBDCウォレットは “シンプルで便利 “だったという。さらに、彼らはその経験を “簡単で便利 “と表現した。
中国政府は数ヶ月前からCBDCの利用を推進している。中国政府は数ヶ月前からCBDCの利用を推進しており、特定の地域の公共バスサービスなど、様々な状況での利用事例をテストしている。9月には中国人民銀行(PBOC)がQRコードによる決済システムを導入し、デジタル人民元にも対応している。
中国以外にも、いくつかの国が中央銀行のデジタル通貨に足を踏み入れている。しかし、多くの人々は、CBDCが人々のお金の使い方に対する政府の干渉を強めることに懸念を表明している。CBDCを「金融のプライバシーに対する唯一最大の攻撃」と呼ぶ人さえいる。しかし、現在のところ、中国が中央銀行デジタル通貨の最前線にいるようだ。他の国々は、試験的なプログラムを開始しているものの、CBDCの導入に関してはまだ初期段階にある。インドはCBDCを使い始めたが、一部の銀行に限られている。