
ルワンダ中央銀行、CBDC開発で概念実証(PoC)段階へ
1. 発表概要
- ルワンダ中央銀行(BNR)は2025年7月31日、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の開発が概念実証(PoC)段階に進んだと発表。
- IMFによると、PoCはCBDC開発の5段階のうち第2段階で、小規模な実証試験や設計検証を行うフェーズ。
2. 背景
- 2023年に金融包摂アライアンス(AFI)と共同で実施した実現可能性調査に基づく進展。
- 調査では、CBDC導入による機会とリスクを客観的に評価。
- BNRは、包摂的で革新的な金融システム実現への重要な一歩と位置づけ。
3. CBDCの種類
- 小売型(Retail):一般市民・企業が利用。
- 卸売型(Wholesale):銀行間取引専用。
4. PoC段階での取り組み
- 技術的な実現可能性を検証するため、実現可能性調査で特定されたユースケースを実験。
- 実験環境(ラボ)での小規模テストを通じ、実践的な知見とフィードバックを収集。
- 次のステップ(プロトタイプ開発)に向け、CBDC設計の現実性を確認。
5. IMFのCBDC開発「5Pメソドロジー」
- Preparation(準備):調査、目的設定、成功基準策定、リスク分析。
- Proof-of-Concept(概念実証):小規模試験で設計検証。
- Prototype(試作):技術開発やパートナー選定。
- Pilot(パイロット):準完成品での実地試験。
- Production(本番稼働):正式発行・運用。
まとめ
ルワンダはCBDC開発の初期段階から一歩進み、技術面での現実性確認フェーズに突入。国際的なベストプラクティスを取り入れながら、慎重かつ段階的に導入可否を判断していく方針。