ECBラガルド総裁、CBDCはブロックチェーンのため匿名ではないと発言

ラガルドECB総裁は、ブロックチェーン技術がCBDCの匿名性を低下させる要因であると激しく非難した。

欧州中央銀行（ECB）は、中央銀行デジタル通貨（CBDC）、つまりデジタルユーロの立ち上げ計画を発表した。デジタル・ユーロは2027年までに一般利用が可能になると予想されている。ECBは、ユーロに代わる不換紙幣を提供することで、人々がオンライン・デイリー・バンキング・サービスを現金と同じように利用できるようにすることを目指しているが、より安全でセキュリティーが強化される。今年、欧州委員会（EC）は、EU加盟20カ国でデジタル・ユーロを開始するための規則を提案した。

2023年9月25日、ECBのクリスティーヌ・ラガルド総裁はCBDCについて語り、匿名性とセキュリティの特徴についてさらなる洞察を提供した。

CBDCの匿名性についてラガルド総裁は、ブロックチェーン技術を使用するため、完全な匿名性にはならないと述べた。要するに、CBDCの取引を通じた金融活動全体は、ブロックチェーン技術のおかげで追跡可能なままであるため、人々はEUのソブリン不換紙幣の次期新モデルを、現金と違って完全な匿名性があるとは考えるべきではない。

彼女はまた、このような課題にもかかわらず、市民のプライバシー保護に取り組んでいると付け加えた。

「我々はプライバシーの保護に取り組んでいるが、デジタルマネーはブロックチェーン上に痕跡を残すため、銀行券のように完全に匿名化されることはない。
ECB総裁