FRBのマイケル・バー氏、強力なステーブルコイン規制を求め、CBDCに関しては「決定していない」と発言

10月27日、FRBのマイケル・バー監督担当副議長はEconomics of Payments XII Conferenceでスピーチを行い、決済システムにおけるFRBの位置づけについて議論し、銀行の監督機関として、また主要な決済インフラの運営者としてのFRBの役割を強調しました。バー氏は、安全で利便性の高い決済手段に対する需要の高まりに応え、安全な即時決済を可能にするためにFRBが導入したFedNow即時決済サービス（InfoBytesの記事はこちら）を強調し、銀行が新たな決済インフラを構築するよう促した。バー氏はまた、ステーブルコインのような新しい決済技術の実験が進行中であり、特に資産が「政府発行通貨にペッグされる」場合には、規制の必要性が生じると指摘した。

中央銀行デジタル通貨（CBDC）については、FRBは研究に従事し、様々な利害関係者と協議しているが、CBDCを発行するかどうかについては決定していない。同副議長は、この方向への動きには、行政府からの「明確な支持」と議会からの認可が必要だと強調した。

バー副議長は、国境を越えた決済システムを改善するために国際社会と協力することへのFRBのコミットメントを強調するとともに、伝統的な決済方法と新たな決済方法の両方に関する研究の必要性を強調し、イノベーションは「幅広いアクセスと金融包摂を促進する」ものでなければならないと指摘した。最後に、FRBが提案しているデビットカード発行会社に対するインターチェンジ手数料の上限改定について触れ、この件に関する一般からの意見を募集した（InfoBytesの記事はこちら）。

※画像はフォーチュンクリプトより