韓国銀行(BOK)は、2026年10月12日の国会国政監査に先立って提出した資料の中で、来年実施予定の国債トークン化パイロットにおいて、決済資産として「機関投資家向けCBDC」のみを使う方針を明らかにしたと報じられています。民間のステーブルコインなどは、現時点では検討していないとのことです。
機関投資家向けCBDCとは、中央銀行が一般市民ではなく金融機関に対して発行するデジタル通貨のことです。韓国銀行は、中央銀行が直接発行する通貨で決済することで、決済の最終性を確保でき、取引相手の決済不履行リスクも取り除けると説明しているそうです。
背景には、今年7月に政府が経済政策の中で、国債をブロックチェーン基盤のデジタル資産として発行・流通させる構想を打ち出したことがあります。韓国銀行は8月6日にデジタル通貨部門内に資産トークン化チームを設置しましたが、財政当局との協議はまだ初期段階で、パイロットの範囲や技術設計は固まっていません。
また、預金トークンを使った実証プロジェクト「Project Hangang(漢江)」についても、今回のパイロットとどう接続するかは決まっていないと報じられています。Hangangの第2段階では、参加銀行を7行から9行に拡大し、実取引に参加できる利用者の上限を最大50万人に引き上げる計画です。なお、国政監査では一般向け(汎用型)CBDCを推進しない姿勢も改めて示されており、韓国のCBDC戦略はホールセール分野に軸足を置く形になっています。
基礎から確認したい方は「CBDCとは?」もあわせてご覧ください。
出典: BlockTelegraph「Use Only Institutional CBDC for Korea Bond Pilot」