金融専門メディアCentral Bankingによると、ロシア財務省は、一部の職員にデジタルルーブルで給与を支払い始めたと発表しました。職員はロシア中央銀行のプラットフォーム上に口座を開設して受け取る形で、財務省は「一部の職員が初めてデジタルルーブルで給与を受け取った」としています。また、大手金融機関や小売企業もすでにこのプラットフォーム上に口座を開設していると伝えられています。なお、参加人数や金額などの具体的な数字は記事では示されていません。
これに関連して、仮想通貨系ニュースのKuCoinは、ロシアの大手銀行VTBでデジタルルーブルの口座が「数万件」開設されたと報じています。デジタルルーブルの口座は中央銀行のプラットフォーム上にあり、商業銀行は仲介役としてオンラインバンキング経由で利用者にアクセスを提供する仕組みです。そのため、複数のウォレットを開設することはできず、どの銀行のアプリからログインしても同じ口座につながります。VTBによると、初期の利用者は36〜45歳の男性が中心で、口座の約14%はモスクワで開設されたとのことです。
ロシアのデジタルルーブルは、政府機関の給与支払いという実利用の場面に入ったことで、実証段階から本格運用へ進みつつある事例といえます。基本的な仕組みを知りたい方は「CBDCとは?」も併せてご覧ください。
出典: Central Banking / KuCoin News